【2026年度版】高齢者の肺炎球菌ワクチン助成ガイド|大阪市福島区海老江 林クリニック
2026.02.27
「親に聞かれたのだけど、高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種は受けたほうがいい?」
「どんな副反応がある?」
肺炎は高齢者にとって重症化しやすい感染症の一つです。特に肺や心臓などに持病がある人は、入院につながる可能性もあります。大阪市では、高齢者を対象に、肺炎球菌の予防接種に助成制度を設けています。
本記事では、大阪市の高齢者肺炎球菌ワクチン助成の対象条件や接種の流れ、よくある疑問について解説します。
※制度についてはすべて、2026年2月現在の情報にもとづきます
この記事を読むとわかること
- 高齢者肺炎球菌ワクチンの基礎知識
- 大阪市の助成制度の対象者や費用
- 接種の流れと医療機関での相談方法
1.なぜ高齢者に必要?肺炎球菌ワクチンの役割と重要性
肺炎球菌による肺炎は、高齢者で重症化しやすい傾向があります。まずはそのリスクを正しく把握し、ワクチンの役割を理解しておきましょう。
重症化を防ぐために|65歳以上や持病がある人のリスク
「肺炎球菌」は、肺炎や中耳炎、敗血症・菌血症などを引き起こす細菌です。
特に65歳以上の高齢者や、心臓・腎臓・呼吸器の持病、糖尿病・リウマチなどの慢性疾患があると、感染後に重症化する可能性が高まるとされています。
ワクチンはすべての肺炎を防ぐものではありませんが、肺炎球菌による感染症の重症化予防が期待できます。
肺炎についてはこちらのページでも詳しく解説しています。
年度ごとの条件更新|大阪市の定期接種(公費助成)の仕組み
大阪市でも、一定の年齢や条件に該当する人を対象に、肺炎球菌ワクチンの定期接種(公費助成)が実施されています。
助成は「その年度に対象になる人」が決められているため、対象年齢や接種歴の条件は毎年同じとは限りません。「去年は対象外だった」「以前受けられなかった」という人でも、年度が変わると条件が変わっていることがあります。
受診前に、市町村が公表している最新情報を確認しておくと安心です。
※参考:厚生労働省「高齢者の肺炎球菌ワクチン」/リーフレット(PDF)
2.【大阪市】2025(令和7)〜2026(令和8)年度の助成対象者とワクチンの変更点
一例として、2026年2月現在、大阪市から発表されている制度の内容や変更点についてまとめました。詳細は公式ページをご確認ください。
助成制度の対象者(65歳、特定の持病がある人など)
助成制度の対象者は以下の通りです。2026年2月時点の公表内容では、2025〜2026年度の条件は同一とされています。
- ・65歳の人(66歳の誕生日前日まで)
- ・60~64歳で、一定の疾患・障がいを有する人
【重要】2026年4月より、より高い効果が期待される「20価ワクチン」へ
厚生労働省の方針に基づき、これまで使用されていた「23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPSV23)」 に代わり、2026(令和8)年4月1日から「沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV20) 」への切り替えが予定されています。
免疫をつくる仕組みの違いから、20価ワクチンは「より高い予防効果や持続性が期待できる」と報告されています。
自己負担額はいくら?2026年4月以降の費用に関する注意点
医療機関の窓口で一部自己負担額を支払います。
ワクチン変更に伴い、費用にも影響がある見込みです。自己負担額は見直し調整中のため、4月以降に大阪市のホームページなどで最新情報をご確認ください。
※参考:
厚生労働省「高齢者の肺炎球菌ワクチン」/リーフレット(PDF)
3. 予約方法や副反応は?肺炎球菌ワクチンに関するQ&A
接種時の流れや副反応についてなど、よく寄せられる疑問について、一つずつ確認していきましょう。

Q1. 接種までの流れを教えてください。
自治体から届く案内状がきっかけで予約されるケースが一般的です。別の症状の通院や診療時に、かかりつけ医から案内することもあります。
みずから接種を希望する場合は、まずは対象条件に合うかどうかを確認し、医療機関へ接種予約の相談をしてください。
来院後は問診のうえワクチンを接種し、接種後は院内でしばらく様子をみます。
予防接種全般に関してはこちらでも詳しく説明していますので、ご一読ください。
Q2. 副反応にはどのようなものがありますか?
副反応として、「接種部位の腫れや痛み」「軽い発熱」などが挙げられます。多くは数日以内に軽快するとされています。
2026(令和8)年4月から使用される20価ワクチン(PCV20)でも、これまでの23価ワクチンと同様、主な副反応は接種部位の症状や軽い全身症状と報告されています。
接種後に38℃以上の発熱が続く、強いだるさや息苦しさ、じんましん・顔の腫れなどのアレルギー症状がみられるなどの場合は、早急に医療機関へご連絡ください。
Q3. 過去に接種していますが、助成の対象になりますか?
すでに高齢者用肺炎球菌ワクチンを接種しているのであれば、原則的には助成制度の対象外とされています。
接種歴がはっきりしないときは、予防接種済証や自治体からの通知書類をご確認ください。記録が見つからないときは、医療機関へご相談ください。
Q4. 他のワクチン(インフルエンザなど)と同時に接種できますか?
医師の判断のもと、同時接種を行うケースがあります。ただし、体調やこれまでの病歴によっては、接種の間隔をあけるようご提案します。
現在治療中の病気や内服薬がある方は、事前にお知らせください。
Q5. 大阪市外から昨年引っ越してきました。助成は受けられますか?
大阪市へ転入後、対象条件を満たしていれば助成対象となる可能性があります。
以前住んでいた自治体での接種歴を確認する必要があれば、わかる範囲で医療機関へその記録をお持ちください。
肺炎球菌ワクチン接種のご相談なら、大阪市福島区海老江の林クリニック
本記事は、大阪市福島区海老江にある「林クリニック」林為仁医師の監修のもと作成されています。 当院は地域のかかりつけ医として高齢者医療にも注力しており、肺炎球菌ワクチン接種のご相談にも対応しています。気がかりな点があれば、お気軽にご相談ください
当院は、内科のほか小児科も擁し、高齢者医療にも積極的に取り組んでいます。毎年多くのインフルエンザの検査や治療にあたっています。予防接種についてもぜひご相談ください。