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コレステロール・中性脂肪が高いと言われたら何科?脂質異常症の受診目安|大阪市福島区海老江 林クリニック

2026.09.28

「健康診断の結果表を開いたら、LDLコレステロールや中性脂肪の数値に『要再検査』のマークがついていた」
「太っていないし、むしろ痩せ型なのに脂質異常症と言われて驚いた」「痛くも痒くもないから、病院に行く必要性を感じない」

と放置していませんか?

脂質異常症(高脂血症)は、血液中のコレステロールや中性脂肪が過剰に増えている、あるいは善玉コレステロールが不足している状態を指します。高血圧と同様に自覚症状がほとんど現れないため、「自覚症状がないからまだ大丈夫だろう」と見過ごされがちな病気です。

しかし、自覚症状がない間にも、血液中にあふれた余分な脂質は血管の内膜へとじわじわ入り込み、アテローム(粥状のコブ)を形成して血管を狭く硬くする「動脈硬化」を静かに進行させます。動脈硬化が進行して血管が詰まると、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる重大な事態を引き起こす原因となります。

本記事では、大阪市福島区・海老江周辺にお住まいの皆様や、健診で脂質の異常を指摘された方が、血管の老化を食い止め健康な毎日を維持できるよう、脂質異常症の原因、受診すべき診療科、具体的な受診の目安を内科専門医が詳しく解説します。

この記事を読むとわかること

  • 健診で指摘される脂質異常症(高コレステロール・高中性脂肪)の正体と、痩せ型でも数値が上がる医学的原因
  • 胸の圧迫感や足の痛みなど、動脈硬化による血流不足を疑うべき受診目安
  • 脂質異常症の精密検査で内科を受診すべき理由と、当院での動脈硬化リスク評価・生活改善サポート体制

1. コレステロール・中性脂肪が高くなる5つの主な原因と血液中で起きていること

血液中の脂質バランスが崩れてしまう背景には、日頃の食事内容や運動習慣だけでなく、遺伝的体質やホルモンバランスの変化など、以下の5つの主な原因が複雑に関係しています。

■食生活の偏り(脂質・糖分・アルコールの過剰摂取)

日常的な食事の偏りは、血液中の脂質を急増させる最大の環境要因です。

動物性脂肪の過剰(LDLコレステロール上昇):脂っこい肉類、バターや生クリームなどの乳製品、洋菓子、インスタント食品に多く含まれる「飽和脂肪酸」の摂り過ぎは、肝臓でのコレステロール代謝を狂わせ、悪玉(LDL)コレステロールを増やします。

糖分やアルコールの過剰(中性脂肪上昇):清涼飲料水、甘いお菓子、白米や麺類などの炭水化物、そしてお酒の飲み過ぎは、消費しきれなかった余剰エネルギーとして肝臓で速やかに「中性脂肪」へと再合成され、血液中へ放出されます。

■運動不足と内臓脂肪の蓄積による代謝低下

デスクワーク中心の生活や慢性的な運動不足が続くと、筋肉量が減少し、全身の基礎代謝が低下します。代謝が落ちると、食事から取り込んだ脂質がエネルギーとして効率的に消費されにくくなり、余った脂質が内臓脂肪や皮下脂肪として蓄積されます。

内臓脂肪が過剰になると、脂肪細胞から遊離脂肪酸が血液中に大量に放出され、肝臓での中性脂肪合成がさらに加速するという悪循環を招きます。

■体質・遺伝的要因(家族性高コレステロール血症など)

「食事に人一倍気をつけており、運動もしているのにLDLコレステロールが高い」「痩せ型なのに脂質異常症と言われた」というケースで疑われるのが、遺伝的な体質が関係する「家族性高コレステロール血症」などの脂質代謝異常です。

体内のコレステロールの約7〜8割は、食事からではなく肝臓で自ら合成されています。遺伝的な変異があると、肝臓の細胞表面にある「LDL受容体」が正常に働かず、血液中の悪玉コレステロールを肝臓へ回収・分解できなくなります。その結果、食事内容に関係なく若年期から高濃度のコレステロールが血液中に漂い続けることになります。

■閉経に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少

女性の場合、更年期(40代後半〜50代以降)を迎えると、食事内容や生活習慣が以前と全く変わっていなくても、急激にLDLコレステロールの数値が跳ね上がることがよくあります。

女性ホルモンの一種である「エストロゲン」には、肝臓でのコレステロールの代謝を促し、血管を柔軟に保つ強力な保護作用が備わっています。しかし、閉経に伴ってエストロゲンの分泌量が激減すると、コレステロールを分解・調整するブレーキが失われ、数値が急激に悪化しやすくなるのです。

■他の病気の影響(甲状腺機能低下症などの二次性脂質異常症)

特定の疾患が引き金となって脂質の代謝が滞る状態です。代表的なのが、喉にある甲状腺ホルモンの分泌が低下する「甲状腺機能低下症」です。

甲状腺ホルモンは全身の代謝スピードを司っているため、このホルモンが不足すると肝臓でのコレステロールの分解・排泄が著しく遅れ、血中にコレステロールが停滞してしまいます。この場合、脂質の薬を飲む前に元の病気を治療することが最優先されます。

2. 脂質異常症の受診目安と危険なサイン

「健診で再検査と言われたけれど、いつ病院へ行くべきか」を客観的に判断するためのセルフチェック基準を整理しました。動脈硬化の進行を見逃さないよう、ご自身の状態を確認してください。

■【早期受診】直ちに医療機関を受診すべき危険なサイン

長年の脂質異常症を放置した結果、心臓や末梢の血管で深刻な動脈硬化・狭窄(血流不足)が起きている可能性が高い極めて危険な状態(レッドフラッグ)です。

〈具体的な症状〉

  • 以前からコレステロールや中性脂肪の高さを指摘されていたが、放置している。
  • 階段を上ったり急ぎ足で歩いたりした時に、胸の圧迫感、締め付けられるような痛み、息苦しさが生じる(狭心症の疑い)。
  • 少し歩くだけでふくらはぎやお尻の筋肉が締め付けられるように痛くなり、少し休むと治まる(閉塞性動脈硬化症の疑い)。

〈対応〉

心臓や下肢の血管が著しく細くなり、虚血状態に陥っています。放置すると心筋梗塞や重篤な壊死を招く恐れがあるため、迷わず速やかに内科・循環器内科を受診してください。

■【相談推奨】医療機関での詳しい検査をお勧めするタイミング

自覚症状はありませんが、血管が傷んで元に戻らなくなる前に、早めの対策・受診が必要な状態です。

〈具体的な症状〉

  • 健康診断や人間ドックで、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪の数値に「要精密検査」「要治療」の判定が出た。
  • 家族や血縁者に、若くして心筋梗塞や脳梗塞を起こした人や、高コレステロール血症の人がいる。
  • 高血圧、糖尿病、喫煙習慣、肥満など、動脈硬化を悪化させる他のリスク因子を併せ持っている。

〈対応〉

1ヶ月以内を目安に内科を受診し、動脈硬化の進行度や脂質の詳しい内訳を評価してもらいましょう。

■【経過観察】生活習慣を改善しながら次回健診で確認

〈具体的な症状〉

数値の上昇が軽微な範囲(要経過観察の判定)であり、自覚症状や危険な家族歴がなく、脂っこい食事を控えたり日常的なウォーキングを始めたりと、食事・運動の改善を自主的にスタートさせたばかりである場合。

〈対応〉

直ちにお薬を飲む必要はありませんが、生活習慣の改善によって数値が改善したかを確認するため、数ヶ月後に採血で再確認するか、次回の定期健康診断を忘れずに受診してください。

3. 何科を受診すべきか:「内科」または「生活習慣病外来」を選ぶべき理由

健康診断で脂質の異常を指摘された場合、何科のクリニックへ行くのが最も適切なのでしょうか。結論として、コレステロールや中性脂肪の異常は、全身の血管リスクを総合的に管理できる「内科」、あるいは「生活習慣病外来」を受診することが最も適しています。なぜ内科を受診すべきなのか、その明確な理由とメリットを解説します。

■詳細な脂質分画検査と動脈硬化リスクの総合評価

健診の基本項目だけでなく、内科を受診することで、より精密な血液検査を通じて「悪玉(LDL)」「善玉(HDL)」「中性脂肪(TG)」のバランスや比率(LH比)、さらに超悪玉と呼ばれる酸化LDLなどの詳細な脂質分画を調べることができます。

また、脂質の値だけでなく、年齢、性別、喫煙の有無、血圧、血糖値などを組み合わせて、患者様一人ひとりの「今後10年間に心筋梗塞や脳梗塞を起こすリスク」を客観的にスコアリングし、総合的な診断を下すことが可能です。

■「生活習慣の改善」と「安全な薬物療法」の適切な見極め

内科の専門診療では、受診していきなり漫然と強いお薬を処方するわけではありません。まずは患者様の現在のライフスタイルを丁寧にお伺いし、無理なく続けられる食事・運動の改善計画を立案します。

その上で、生活改善だけではコントロールが難しい場合や、すでに血管リスクが高いと判断された場合にのみ、スタチン系薬剤や小腸コレステロールトランスポーター阻害薬など、安全性の確立されたお薬を最小限の量から慎重に選択・調整します。

4. 【Q&A】脂質異常症に関するよくある質問

外来で患者様から特によくいただく疑問について、医学的根拠に基づき簡潔にお答えします。

Q1. コレステロールの薬は、一度飲み始めたら一生やめられないのですか?

A. いいえ、必ずしも一生飲み続けなければならないわけではありません。食生活の徹底した改善や体重の適正化、運動習慣の定着によって血液中の数値が安定し、血管の総合的なリスクが十分に下がれば、医師の慎重な判断のもとで薬を減量したり、完全に休薬(中止)したりできるケースも数多くあります。自己判断で急に飲むのをやめてしまうと数値が跳ね上がることがあるため、必ず主治医と相談しながら減薬を目指しましょう。

Q2. コレステロール値を下げるために、卵や肉類を完全に抜いたほうが良いですか?

A. 極端に食事から脂質をゼロにする必要はありません。食事から入るコレステロールは全体の約2〜3割程度であり、極端な食事制限を行うと栄養失調やストレスを招いてしまいます。大切なのは、コレステロールを多く含む食品を過剰に摂らないようにしつつ、飽和脂肪酸(肉の脂身や加工肉)を減らし、食物繊維(野菜、海藻、大豆製品)や青魚に含まれる良質な油(EPA・DHA)をバランスよく摂ることです。

Q3. 痩せ型で食事にも気をつけているのに、コレステロールが高いのはなぜですか?

A. 体質や遺伝的な要因(家族性高コレステロール血症)、または女性ホルモンの減少や甲状腺ホルモンの異常などが関わっている可能性が考えられます。これらは食事の節制だけで数値を正常化させることが難しいため、生活習慣のせいだと自分を責めず、一度内科で精密な血液検査を受けて体質に合ったアプローチを確認することをお勧めします。

まとめ:脂質異常症・生活習慣病治療は、大阪市福島区海老江の林クリニック

本記事は、大阪市福島区海老江にある「林クリニック」林為仁医師の監修のもと作成されています。

当院の所在する大阪市福島区・海老江周辺では、オフィス街での多忙な生活や外食続き、運動不足などが重なり、「健診でコレステロールや中性脂肪を指摘された」「要再検査の紙が届いた」と検査結果を持参される患者様が増加しています。

海老江駅近くにある当院では、脂質の異常でお悩みの患者様に対して、以下のような丁寧で安心の内科診療を行っています。

血液検査による脂質分画と全身の包括的リスク評価:採血によってコレステロールや中性脂肪の詳しいバランス、血糖値、肝機能・腎機能を網羅的にチェックし、血管の健康状態を客観的に評価します。

患者様が無理なく続けられる実践的な生活改善アドバイス:「いきなり極端な制限はできない」という方のために、外食時のメニュー選びのコツや、日常の中で取り入れやすい運動の工夫など、患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせた無理のない指導を親身に行います。

必要に応じた安全な薬物療法による動脈硬化予防:生活習慣の改善を基本としつつ、必要性が認められる場合には、お体に負担の少ない安全なお薬を適切に選択し、動脈硬化の進行を確実にブロックします。

「痛いところがないからまだ大丈夫」「忙しいから後回しでいいや」と放置せず、未来の重大な心血管イベントを防ぎ、健やかな血管を保つために、海老江駅・野田阪神駅から徒歩すぐの当院へどうぞお気軽にご相談ください。

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